📋 この記事でわかること
30歳、大阪在住。上場ゲーム会社でWebデザイナー・フロントエンドエンジニアとして4年間働いたあと、妊活専念のために退職しました。退職から約1年が経ちます。
なぜ辞めることにしたか
仕事自体は好きでした。Webデザインの仕事は楽しかったし、チームの雰囲気も悪くなかった。でも、妊活と仕事を両立することの難しさが、じわじわと限界に近づいていました。
排卵日に合わせた通院が続かなかった
排卵日予測というのはある日突然「明日が排卵日です」とわかることも多い。でも仕事を抱えていると、「明日急に休めない」「今月もタイミング逃した」の繰り返しになりました。クリニックの予約も取りにくく、「仕事か妊活か」の選択が毎月続くのがつらかった。
精神的な余裕がなくなっていた
陰性が続くと、毎月リセットのたびに落ち込む。でも翌朝には仕事に行かなきゃいけない。「笑って仕事するの、しんどい」という感情が積み重なって、「どちらかを本気でやらないとどちらも中途半端になる」と感じるようになりました。
「時間」が一番大切だと気づいた
AMHが低下していること、30歳という年齢。「時間は有限で、今が一番若い」という現実を突きつけられたとき、「仕事はまたできる。でも今の時間は今しかない」と思い切れました。
お金のリアル
夫の扶養に入った
退職後は夫の扶養に入りました。年収130万円未満で抑えれば社会保険の扶養に入れます。今はフリーランスとして少し収入を得ながら、扶養内で調整しています。
| 項目 | 退職前 | 退職後(扶養内) |
|---|---|---|
| 収入 | 月収約25万円 | 月収ゼロ〜数万円(フリーランス) |
| 健康保険 | 会社の健保 | 夫の健保の扶養 |
| 治療費の捻出 | 自分の収入から | 家計から(事前に話し合い) |
・失業給付(雇用保険)は妊活・育休中は受給できないケースがある
・任意継続健保は退職後2年間自分で保険料を払う方式(扶養と比較検討を)
・退職時期によっては確定申告が必要
参考:厚生労働省「雇用保険について」
辞めてよかったこと
クリニックに行きやすくなった
「明日が排卵日かも」と言われてもすぐ動ける。これが一番大きかった。人工授精の当日も、「今日の午後に来てください」という急な予約に対応できるようになりました。
体と心が楽になった
毎月の陰性を引きずりながら仕事に行く消耗がなくなりました。「今日は落ち込んでいいんだ」と思えるようになった。
治療に集中できる
「今日のタイミングどうしよう」「明日通院できるか」という計算をしなくてよくなった分、治療自体に向き合えるようになりました。
妊娠ナビが生まれた
仕事を辞めたことで時間ができ、「自分が欲しかったツールを作ろう」というアイデアが実現しました。これは退職しなければ絶対に生まれなかった。
後悔したこと
社会とのつながりが薄れる感覚
仕事をやめると、日常の「誰かと話す場」がなくなります。家にいる時間が長くなって、気づくと夕方まで一人。これは想像以上に孤独感がありました。
自分の稼ぎがないことへの罪悪感
夫が働いている中、自分は「家にいるだけ」という感覚になる瞬間があった。頭ではわかっていても、「私はちゃんと貢献できているのか」という気持ちは正直ありました。
辞めるべきか迷っている人へ
「仕事を辞めてまで妊活すべき?」という問いに正解はありません。でも私が考えたのは、「この選択をして後悔するとしたら、どっちの後悔が大きいか」でした。
仕事を辞めて妊活に専念して、それでも妊娠できなかったとき。仕事を続けながら妊活をして、「あのとき思い切れなかった」と思うとき。どちらの自分が受け入れやすいか。
私は「やり切った」と言える後者を選びました。あなたにとっての答えは、あなた自身が一番知っていると思います。
参考資料
- 厚生労働省「不妊治療と仕事の両立支援」
- 厚生労働省「雇用保険の手続きについて」