📋 この記事でわかること
葉酸は妊活を始めたと同時に開始するのが正解。遅くとも妊娠の1ヶ月前から。「妊娠がわかってから」では神経管形成の重要な時期に間に合わない可能性があります。
葉酸を飲み始めるタイミング
私が妊活を始めた日、まず最初にしたのが葉酸サプリを買いに行くことでした。「妊活始めたら葉酸」という情報はなんとなく知っていたものの、「いつから?何を選べば?量は?」がわからなくてドラッグストアの棚の前で30分迷ったのを覚えています。
厚生労働省と日本産科婦人科学会は、妊娠を計画している女性は妊娠1ヶ月以上前から葉酸400μgを摂取することを推奨しています。
・妊活を始めると決めた日から開始(一番おすすめ)
・遅くとも妊娠の1〜3ヶ月前から
・「まだ妊娠してないから」と待つ必要なし
「妊娠がわかってから始めればいいか」と思う方も多いですが、それでは遅いことがあります。理由は次のセクションで説明します。
なぜ妊娠前から必要なのか
葉酸が特に必要とされる理由は、神経管閉鎖障害(しんけいかんへいさしょうがい)の予防です。
神経管(赤ちゃんの脳・脊髄のもとになる部分)は妊娠4〜8週に形成されます。この時期はほとんどの人がまだ妊娠に気づいていません。つまり、妊娠に気づいてから葉酸を飲み始めても、神経管形成の山場に間に合わないことがあるのです。
脳や脊髄などの発達に影響する先天異常。二分脊椎・無脳症などが代表例。葉酸の十分な摂取によってリスクを約50〜70%低減できると報告されています。
1日に必要な葉酸の量
| 時期 | 推奨量(食事性葉酸換算) | サプリで補う目安 |
|---|---|---|
| 妊活中〜妊娠初期 | 640μg/日 | サプリ400μg + 食事から240μg |
| 妊娠中期〜後期 | 480μg/日 | サプリ400μg継続推奨 |
| 授乳中 | 500μg/日 | サプリ継続または食事で補う |
| 通常の成人女性 | 240μg/日 | 食事のみでも可 |
食事だけで640μgを毎日確保するのはかなり難しいため、サプリメントで400μgを補うのが現実的です。
参考:日本人の食事摂取基準(2020年版)厚生労働省
食事から摂れる葉酸
葉酸は野菜・豆類・レバーなどに多く含まれますが、熱に弱く調理で30〜50%が失われます。生で食べられるものや、さっと加熱するものを意識しましょう。
| 食品 | 葉酸量(μg/100g) | 食べやすい量の目安 |
|---|---|---|
| 枝豆(ゆで) | 260μg | 50粒(約100g)で260μg |
| ほうれん草(ゆで) | 110μg | 1束(約200g)で220μg |
| ブロッコリー(ゆで) | 120μg | 5房(約100g)で120μg |
| アスパラガス(ゆで) | 180μg | 3本(約60g)で108μg |
| 納豆 | 120μg | 1パック(40g)で48μg |
| 鶏レバー | 1300μg | 30g(ひとかけ)で390μg ※週1程度に |
鶏・豚レバーは葉酸が豊富ですが、ビタミンAも多く含むため妊娠初期の過剰摂取は胎児に影響する可能性があります。週1〜2回・少量を目安に。
葉酸サプリの選び方
① モノグルタミン酸型(合成型)を選ぶ
葉酸には「食事性葉酸(ポリグルタミン酸型)」と「合成葉酸(モノグルタミン酸型)」があります。サプリに含まれるのは主にモノグルタミン酸型で、食事性葉酸より吸収率が約1.7倍高いとされています。
② 葉酸400μgが入っているものを選ぶ
日本産科婦人科学会の推奨量は1日400μg。配合量が少ないサプリは複数粒飲む必要が出るため、1粒に400μg入っているものが便利です。
③ マタニティ総合サプリも選択肢
葉酸単体のほか、鉄・ビタミンD・カルシウム・DHAなども一緒に補えるマタニティ総合サプリもあります。妊娠中に不足しやすい栄養素をまとめて補えるのがメリットです。
・葉酸400μg以上含有
・合成葉酸(モノグルタミン酸)使用
・GMP認証工場製造(品質管理が明確)
・ビタミンB12も一緒に含むと葉酸の働きをサポート
妊娠中・授乳中も続けていい?
葉酸は神経管形成後も必要です。妊娠中期以降も赤ちゃんの細胞分裂・DNAの合成・貧血予防に働きます。上限量(1mg/日)を超えなければ妊娠中に飲み続けて問題ありません。
授乳中も母乳を通して赤ちゃんに葉酸が届くため、継続する方が多いです。妊娠がわかった後から産後の授乳期まで、葉酸サプリを続けることは多くの産婦人科医が推奨しています。
| 時期 | 葉酸サプリを続けるべき? |
|---|---|
| 妊活中 | ✅ 開始する(最重要) |
| 妊娠初期(〜12週) | ✅ 継続必須 |
| 妊娠中期・後期 | ✅ 継続推奨 |
| 授乳中 | ✅ 継続か食事で補う |
| 断乳・卒乳後 | ▲ 通常の食事に戻してOK |
男性も葉酸が必要?
「葉酸は女性だけ?」という疑問も多いですが、男性の精子の質にも葉酸は関係しているという研究があります。葉酸はDNA合成に不可欠な栄養素であり、精子のDNA断片化(精子の品質低下)を防ぐ可能性が指摘されています。
妊活中のパートナー(男性)が葉酸サプリを飲むことに害はなく、一緒に摂取するカップルも増えています。「二人で妊活している」というメッセージにもなりますよね。
・通常の成人男性の推奨量は240μg/日(食事で摂れる量)
・妊活中なら追加で400μgのサプリを検討しても◎
・必須ではないが、一緒に飲むことで夫婦の妊活意識が揃う
よくある質問
Q. 葉酸サプリを飲み忘れた日があった。大丈夫?
1〜2日飲み忘れても大きな問題はありません。葉酸は体内にある程度ストックされます。ただし忘れが続くと意味がなくなるので、毎日同じタイミング(朝食後など)に習慣化する工夫を。スマホのリマインダーが地味に効きます。
Q. 食事性葉酸とサプリ葉酸、どちらが大事?
サプリ(合成葉酸)の方が吸収率が高く、量の管理がしやすいです。食事でほうれん草を食べることも大切ですが、毎日必要量(妊活中640μg)を食事だけで補うのは現実的に難しい。「サプリ400μg+食事から追加」が最も現実的な組み合わせです。
Q. 妊娠が確定したら産婦人科でも葉酸を処方してもらえる?
処方される場合もありますが、市販のサプリを継続するよう指示されることも多いです。かかりつけの産婦人科で「今これを飲んでいます」と見せて確認するのが一番確実です。
Q. 葉酸をやめるタイミングは?
正式な「やめ時」はありませんが、断乳・卒乳後に通常の食事に戻すことが多いです。妊娠中・授乳中は継続が推奨されています。
妊活を始めると決めた日に、まず薬局に走って葉酸サプリを買いました。「まだ妊娠もしてないのに」ってちょっと恥ずかしかったけど、あの行動は正解だったと思う。「いつか始めよう」が一番もったいないです。妊活スタートと同時に葉酸スタート、これだけは絶対おすすめしたい。